ファンダメンタルフットボールポジション







このページでは、タックルを成功させるたに重要なスキルの1つを紹介致します。このスキル無しで、「どうやってタックル決めるの??」といった次元の話なので、しっかりと習得しておく事をお勧めします。

1.ファンダメンタルフッドボールポジション

アメフトを知っている人であれば、聞いた事ある言葉でしょう。知らない人は「???」となってしまいそうですが、日本では”パワーポジション”呼ばれる姿勢です。

 

この姿勢は、アメフトだけでなくスポーツの基本姿勢と言われており、野球でもハンドボールでもバスケットでも、この姿勢は基本中の基本とされています。

 

もちろん、ラグビーにおいても、ファンダメンタルフットボールポジションは、超が付くほど重要な姿勢であり、どこのポジションも、アタック&ディフェンスにおいて、この姿勢なくしてナイスプレーは出来ないでしょう。

 

高校ラグビーの強豪校では、入部と同時にまずこのポジションについて指導されます。

 

走る時の姿勢だけなく、ダッシュ→ストップ時のファンダメンタルの使い方まで。同じ高校生でもファンダメンタルについては知らない人もたくさんいるでしょう。

 

しかし、フィジカルトレーナーと契約出来る強豪校は、弱小校でラグビーしているだけでは、なかなか知りえない情報をインプットしプレーに繋げているのです。

 

それでは、ファンダメンタルフットボールポジションを意識した事が無い人は、まず下記の動画見て姿勢がとれるように練習してみましょう。コツが分かれば非常に簡単なので誰でも出来ます。

 

注意点としては、足首の柔軟性が重要なので足首が堅い人は柔軟性を先に向上させる必要があります。

 

如何でしょうか、意識した事が無かった人でも、「プレー中はこの姿勢になってる!」と言う人もいるのではないでしょうか。

 

このファンダメンタルフットボールポジションは俊敏性とスピードを高める事が出来る姿勢です。アタックの足り出し、ディフェンス時の反応は、この姿勢から生まれます。

 

人がスピードに乗るには、体感の角度とスネの角度が同じである必要があります。突っ立った姿勢では、同じ角度を保つのは非常に困難です。

 

しかし、ファンダメンタルフッドボールポジションをとれば、体感とスネの角度を揃えた状態からスタートダッシュがかける事が可能になるのです。

そして、ボールをもらった瞬間にタックルに入られても、このポジションをとっていれば、見方が寄るまでボールをキープする事が出来るでしょう。

 

それでは、いよいよディフェンスにおけるこのポジションの重要性について解説していきましょう。

2.スピードコントロール

”低い姿勢”と”前かがみ”、タックルに入る直前の姿勢と同じであり、最初からこの姿勢をキープ出来ていれば、タックルに入る瞬間に膝を曲げて姿勢を低くする必要はありません。

 

なので、ディフェンス時は特にこの姿勢を意識して欲しいです。そして、重要なのは、この姿勢のまま、如何に自分のスピードをコントロール出来るかです。

 

ダッシュ→ストップ→ダッシュ→ストップを自由にコントロール出来れば、ボールキャリアを自分がタックルに入りやすいスペースにステップを踏ませる事も可能です。

 

パスをされても、俊敏に反応しボールを追いかける事が出来ます。

 

お判りになりましたでしょうか。タックルを成功するために重要なスキルの1つとは、

「ファンダメンタルフットボールポジションの姿勢で自由にスピードをコントロール出来るスキル」です。

 

このスキルについて、意識して練習に取り”入れる”か、”入れない”かでタックル成功率に雲泥の差が出てきます。

 

そこで、「どんな練習をすればいいの?」という方に、素晴らしい練習を紹介致します。それはTドリルです。

 

一番意識して欲しいのは、スタートダッシュから最初のコーンでスピードを落とす時です。

 

絶対に、状態を起こしてはいけません。腹筋に力を入れ、細かく足を刻みスピードを調整します。

 

そして、右でも左でも、俊敏に切り返せるようにしてください。誰かに立ってもらい指示してもらってもいいでしょう、切り返す時に体が振られてしまうようでは、まだまだです。

 

早く正確に、そしてボールキャリアの存在を意識して出来れば毎日継続して練習に取り入れていきましょう。

 

スピードがコントールできるようになれば、驚くほどタックルが楽に入れるようになります。

 

1対1の練習をすると、スキルUPが実感できるでしょう。下記の動画は1対1のプレー動画ですが、意識して見て欲しいのはディフェンス側の下記3点です。

  • 最初の出だし
  • スピード調整
  • 姿勢とバランス

 

 

如何でしたか。しっかりとスピードを調整し、相手との間合い詰めタックルに入れている理想のディフェンスなので、何度も意識して見てください。

 

また、Tドリルが正確に出来るようになれば、1人で出来るディフェンス練習も増えてきます。フランカーであれは下記イラストのような、スクラムからのディフェンスを意識した練習もレベルUPします。

 

マーカーの内側(相手の内側)を意識しディフェンスのコース取りを鍛える練習です。スタンドオフ→センター→ウイングまでダッシュとスピード調整を繰り返します。シチュエーションを変えれば、他にも色々な練習に活かす事が出来ます。

 

そして、試合ではボールキャリアとの間合いをしっかり詰め、左右どちらにステップを踏まれても俊敏に反応し最高のタックルを決めて下さい。

 

下記動画のマイケル・フーパーはまさに理想のタックラーです。ファンダメンタルフットボールポジションからの”スピードダッシュ””スピードコントロール”で最高のディフェンスマネージメントを行う選手です。

 

特に1本目のブラインドウイングは、フーパーの右側(右肩)にステップを踏まされてましたね。素早い出だしで、内側のスペースを殺した時点でフーパーの勝ちでした。

 

マイケル・フーパーのような”優れたタックルスキル”はファンダメンタルフットボールポジションとスピードコントロールが基本にあっての最高のタックルなのです。

 

以上、タックルに必要なスキルについて紹介しましたが、このスキルを全く意識していなかった人にとっては、少しは役立つ情報になったと思います。