このページでは、ワールドカップ2019日本大会で日本代表初のベスト8に導いたキャプテン リーチ・マイケルのタックルについてお伝えいたします。
リーチの低いタックル
リーチ・マイケルは身長190㎝ 体重105kgとオープンフランカーとしては、素晴らしいポテンシャルを備えています。
ワールドカップでは、リーチ・マイケルがボールを持つと、開場中に「リーチ♪」とファンの声が響いていましたが、リーチ選手のプレーの凄さはボールを持った時だけではありません。
むしろ、ボールを持っていない時の仕事量がハンパないのです。
上に入る必要が無い場合は、タックルは必ずといって良いほど相手の膝めがけて突き刺さります。
キャプテンとして体を張った低いタックルは、チームの気持ちを高めてくれました。
ワールドカップ5試合でのタックル数は44本 成功率92%と、日本代表の7番目に位置する数字ですが、リーチ選手の激しいタックルは相手の攻撃を遅らせ日本のディフェンスを有利に進めさせてくれました。
リーチ選手の前に出るタックルは、フランカーであれば真似したいディフェンスです。ご存じですか。あの大柄な体からは想像できない、繊細なステップでスピードをコントロールしています。
下記の動画をご覧ください。前に出る⇒スピード緩めて狙いを定める⇒スピードを上げてタックルで仕留めるというリーチ選手の素晴らしいディフェンスが確認できます。
最初の20秒くらいです。
如何でしょう。激しいタックルにより相手ボールがマイボールになっていましたね。
このようにマイボールに繋がるタックルは、ただ相手を倒すだけのタックルの何倍もの価値があります。
このディフェンスを続けていると、試合が経過するにつれ、相手は「あいつに当たりたくない。。。」気持ちが折れてきます。
すると、相手の攻撃の幅も狭くなり、試合の流れを一気に引き寄せる事が出来ます。それを出来るのが、リーチ・マイケル選手なのです。
元日本代表のタックラー
昔の日本代表で言えば、ラグビー解説者の野澤 武史氏のディフェンスが同じようにスピードを調整しタックルを決めるスキルが上手な選手でした。
スタンドオフ10番⇒センター12番 13番 ⇒ウイング となめるようなディフェンスは、チームにとって絶対に必要な仕事量を持ってました。
怪我が原因で早期引退した選手ですが、日本のラグビーに対し「フランカーの仕事量はこうだ!」と考え方を変えさせてくれた人物です。
野澤氏はラグビー教材も出しています。どちらかと言うと指導者向けかもしれません。
ラグビーの練習方法を知らないと方にはおススメです。
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